なぜ、すぐにお渡しできないのか?
注文後に蒸し上げる【3つの理由】
① 天然酵母(老麺)の気泡を限界まで膨らませるため
② 極粗挽き国産豚肉のスープを皮の中に湧き出させるため
③ 水滴を落とさない30年物の檜せいろで均一に熱を巡らせるため
本物の肉汁と香りを閉じ込めるために、ご注文から蒸し上がりまで「15分」のお時間を頂戴しています。
1. 生きている天然酵母「老麺(ラオメン)」の気泡を立ち上げる時間
市販のベーキングパウダーで急激に膨らませた生地なら短時間で仕上がります。
しかし、当店の「鍾馗のにくまん」は前日の発酵種を継ぎ足して育てる伝統的な天然酵母・老麺仕込み。
蒸気の中で酵母が自らの力で気泡を押し広げ、もっちりとした極上の弾力へと立ち上がるまでに、どうしても15分が必要なのです。
噛み締めた瞬間に広がるほのかな発酵の酸味は、職人が時間をかけて微生物と向き合った証です。
2. 肉を練り込まず、皮の中でスープを沸き立たせる「極粗挽き」
具材をペースト状に練り込んだ餡なら、すぐに火が通ります。
しかし当店では、銀閣寺大西厳選の国産豚肉をあえて練り込まず、ゴロッとした肉の塊感を残した極粗挽きで包み込んでいます。
分厚い肉塊の芯までじっくりと熱を通し、溢れ出た肉汁スープが皮の内側でグツグツと対流して閉じ込められる――この最高のシズル感を生み出すための15分です。
3. 金属ではなく、蒸気を吸って呼吸する「30年物の特注檜せいろ」
近代的な金属スチーマーは蓋の内側に水滴が結露し、天井からポタポタと落ちて皮をふやかしてしまいます。
店主が1997年返還前の香港で手に入れた特注の檜(ひのき)せいろは、余分な蒸気を適度に吸い込み、外へと逃がします。水滴を一滴も落とさず、内部を常に100℃の心地よい湿度に保ちながら対流させるため、15分かけて均一にしっとりと蒸し上がります。
4. 待つ時間さえも京都の風情に。伏見「不二の水」を沸かす鉄瓶のおもてなし
蒸し上がりを待つ15分間、ただ立ってお待ちいただくわけではありません。
直売所の玄関先では、本社のある伏見・藤森神社の名水「不二の水(ふじのみず)」を南部鉄瓶で沸かしています。
茶道の師範だった祖母の記憶から、お待ちいただくお客様へ鉄瓶のまろやかな白湯で淹れた温かい特製茶を一杯お出ししています。
5. 【直売所の裏技】待つなら「名物焼売も一緒に蒸したて」が一番贅沢!
直売所で肉まんを蒸し上げる同じせいろの中に、お持ち帰り用の生急速冷凍焼売を一緒に放り込んで蒸し上げる裏技がございます。
「肉まんと一緒に、焼売も2個蒸してください!」とお声がけいただければ、同じ15分で熱々の肉汁焼売が同時に仕上がります。
「出勤前で時間がない」「すぐに持ち帰りたい」という日は、ご来店前にお電話(090-5041-9130)ください。
ご指定の時間に合わせて逆算し、15分前に火を入れておきますので、扉を開けた瞬間に出来立て熱々をお渡しいたします。
京都点心福 しゅうまい奉行(職人一同)